2019/10/21 12:46

こんちわっす。

「お前が頑張れエセ評論家」

こんなパンチラインが示す通り、巷にはエセ評論家があふれている(ジャンル問わずね)
で、そもそも僕自身が、自分が生み出した何か作った何かとか、仕入れたものとかに対して対価を得る、そういう商いが好ましいという考えなので、人の仕事を批評して生計を立てている方々をあまり信頼していない。
とは言え若い頃にオアシスを初めて聴いたのは渋谷陽一氏のラジオだったし、中込智子さんがいなかったら日本のオルタナ、パンクシーンにハマることもなかっただろうし、田中宗一郎氏がいなかったら今の名古屋での音楽的な幅広い繋がりは生まれなかったと思う。

そんなこんなで、僕が最も信頼している音楽評論家「野田 努」
氏の著書を紹介していきたいと思います。
リカーショップはカルチャーショップでありたい、そういう考えが最も顕著に出ているんじゃないかと 笑

今回紹介するのは
「Rockers No Crackers」
まずジャケがかっこいいです(結構重要)
で、僕は活字もので大事にしている事があって
頭のフレーズなんですよね。読み出しの最初の文章でもいいし、そこは特に決まりはないんですけどw
ただ頭のパンチラインであったり話題であったりが面白い、良いって思えると大体その本面白いんです 笑
これは普通の小説でもエッセイ的なのでもどれでも共通してて、自分の中ではかなりの確率で当たります。
で、この本の最初に
「頭は禿げて薄く、腹もぷっくり出て、しかし朝方まで酒を飲み続けるたちの悪い酔っ払いのオヤジ連中に捧げる」
と、記されています。

ここでピンときた方は僕と仲良くなれるんじゃないかと思います 笑

内容に関して語ってしまうとネタバレになってしまうんで語ったりはしません。
ただ最近気になっている事があって、最近の若い子の大半が聴き心地の良い音楽に流れてて
もう対岸にいる子達は激しさに身を委ねて音楽を求めているように思います。
でもそこの両方に少し空っぽ感を感じてしまう。

簡単に音楽が手に入って、何ならフェスも増えたし現地や現場で誰もが楽しめる環境な分
その音楽を何故聴くのか?が少し希薄であるように思えるんです。

ちょうど去年の年末にJet City PeopleのK.Leeさんと初めてお会いして
いきなり初対面だから自分がどういう人間かっては話するにあたって、やっぱ音楽の話になって
同年代だから割と話は早かったんですけど、やっぱトライブが好きとかQ-TIPが好きって話したときに丁度それが流れて
「これはガイダンスだねー」って無茶苦茶上がったんですよね 笑
その後にも、刃頭さんのJIRRIが閉店の時に会った時も丁度Q-TIPがかかって、あれはマジでオモろかった、ガイダンス二回目w

垂れ流しで何となく聞く音楽じゃなくて、その文化だったりストーリーだったり、そういうのを学習して愛してきた人達にとっては、聞いていた音楽を教えてもらう、確認する、しあう、だけで大体わかりあえてしまったりする。
そういうのが
「頭は禿げて薄く、腹もぷっくり出て、しかし朝方まで酒を飲み続けるたちの悪い酔っ払いのオヤジ連中」
になるころには、今の若い子にも伝わっている気がしますが 笑

そんなこんなで、野田努氏の著書は今後も細かく仕入れていきます。
本当は一番仕入れたい「ブラック・マシン・ミュージック」て本があるんですがちょっとプレ値になっていたりして 汗
何とかあの手この手で入荷させる予定ですんでお楽しみにしていて下さい!!

新入荷ちゃん達です。

また見てね!!
バイバイ!!