2019/08/18 17:56

90年代かく語りき

正直言ってしまえば2000年代も今現在も超大好きで影響受けまくりな
日本のヒップホップ界での最高の異端児であり最高の王道
「Think Tank」
について今日は話そうかねー

僕がヒップホップにどっぷりハマった90年代中期に彼らの音楽に出会っていなかったら、ここまであーだこーだ語るような人間にはなっていなかったかもしれないw
とにかくドはまりした経緯を話していこう。

(あ、一応今回なんで番外編かって話なんですが、彼らの作品のほどんどが2000年以降なので、僕の影響受けた時系列からは90年代って話なんであしからず)
高校生にしてさんぴんCAMPや日本語ラップの洗礼を受けたわたくしは、もとはといえばUK物やグランジ等々様々な音楽を聴いていて既にいい意味でも悪い意味でも耳が肥えていたわけで、、
今で言ったらメンストリームだけど、当時で言ったらアングラなシーンの音楽に面白さを感じられなくなってくるわけです。
色んなブログで話した通り、ネットも無い時代。そこで新しい何かを求めるには飛び込まなければいけないわけです。

当時気軽に取り入れる方法としてはミックステープ。
シンゴ02の「緑黄色人種」の発売前にその存在を知ったのは、フリースタイルダンジョンでお馴染みのDJセロリのミックステープ。
USのアングラ多めの選曲の中のB面の最後に入っていた真吾保管計画にぶっ飛んだのは今でも覚えています、、。

で、ミックステープなんて試聴もできないし、何となく信頼できるDJの物とか信頼できそうなレーベルしか手が出ないんだけども
原宿の某ヒップホップ系の洋服屋で(多分TIPTOPだと思うKさん働いてたらしいし)
出会うんですあのテープに。
「Triple Five」
Think Tankの最重要人物「K-Bomb」のソロ、今でいうミックステープに。
これ、それに入ってた曲です。
気が付いた方はいらっしゃるかと思いますが、「Sweet 90's Blues」は彼がDABO氏SUIKEN氏と組んでいた
Channel5の曲名です。そのChannel5~Think Tankと繋がっていくんですが
このテープはニトロが生まれる前にDELI氏との例のポップコーンの曲をすでにやっていたりして
今思い出しても凄まじい内容なんです。このテープとの出会いが僕の音楽性を完全に位置付けてしまいました。

今ほど聞き取れないようなフロウではないKさんの声からは僕は勝手にレゲエを感じてしまい、ガラ声=レゲエという方程式によって新潟でダンスホールの扉を開いてしまうわけです、はいw

しかししかーしですよ2000年にリリースされた「Eat One」
これにより僕の音楽観は完全にイってしまったわけですよ、はいw
あとこの話聞いた時には本当に震えてしまった。
自分が最高だと思っていた人がここまで熱い男だったとは、、て。

この話でも語られているけど、彼らのスタイルは当時あまり日本に居なかったブートキャンプ的なルーズな感じで
なおかつカンパニーフロウ的アブストラクトとそれこそサイプレスヒル的な感じすらあったと思うんですよ。

ヒップホップは今や不良の音楽でもないし、カウンターカルチャーでもないんだけども
ヒップホップにしか出来ない不良性であったり、誰にも縛られない感覚。
そういうのを日本人で初めて提示してくれたのが彼らなのかなぁと思うんです。

アルバム「Black Smoker」で完全にシーンの最重要グループに到達。
まぁ捨て曲無しでただただ聞けっていう名盤です。

そしてどうしてもK氏に目が行きがちですが、サイドを固めるJ氏やB氏、N氏もやっぱマジでかっこよくて
最近のMCで言うとMUTONなんかは完全にここの影響を受けていると思うんですけどねー。
カッコいいラップってなんで最近聴こえ無くなっちゃったんでしょうねー。

その後は常にアブストラクトな(いい意味でダラダラとしたw)スタンスをずっと続け
K氏は特にMIXが多すぎてw追いきれなくなっちゃって集めるの断念するんですがーw
グループ自体は2011年ぐらいに活動休止。

何年か前の金のリンゴで観たKさんのDJは超最高で、明け方まで首振ったもんだけど
正直本音を言ったらやっぱりラップが聴きたいなーと思ってしまう私でありますw

シンクタンクとフィッシュマンズはダブってアプローチで同類でどっちも好きっw
ていう僕の感想文みたいなお話でしたw

明日は秋冬物投入予定だよ!
また見てね!!
バイバイ!!