2019/08/07 13:53

90年代かく語りき


今日は「NGAP」のお話だよー

前回の渋谷系からリンクする裏原宿。
その中でも現スコロクト、ネヌジーエーピーには個人的に凄く思い入れがあって
そこに関して掘り探ろうかと思います。

まず、90年代で裏原宿という名前が広まり始めた頃はアンダーカバーもエイプも原宿の本当に小さな店で
まだあの界隈も全然出店がなかった。僕は中学ぐらいから兄や雑誌の中のラストオージーなんかで気になってて
でもどこで買ったらいいかわからないし、店にたどり着けてもなーんにも売ってない、そんな感じだった。
どちらかと言うと渋谷のELTの方が良く行っていた記憶。
だんだんと裏原ブームが加速し始めた辺りで彼らのほとんどの店の内装を手掛けているのが
M&MとNGAPだということを知る。プロダクトや建築はM&M、塗装はNGAPてな感じで。
中野氏によるNGAPはあくまで塗装屋、ペイント集団なんだってのにも心惹かれたな。

この頃はいよいよ店の前に新作を求めて並びが当たり前になってくる時代。
勿論流行っているからみんなブランドロゴが前に出たものを、おっとそこに猿が付いてるみたいな奴ねw
そういうのを求めるようになっていくから、兄弟して微妙にそこからはズレていくわけです。
そんな中でM&Mはカッコイイんだけどキムタクが着ちゃったりしてちょっと違う感が強くなっていって
NGAPなんかすげーいいんじゃないかという印象に変化していった。

凄く印象的に覚えているのは、雑誌relaxのビール特集の号でNGAPの特集が組まれたとき。
デビュー前のアンジェラ・アキがビールの記事のスナップに出てて、めちゃ綺麗なお姉さんだなーってw
その号のNGAPは世界観や洋服のブランドではないなにか特別で無国籍で強烈なイメージがあって、一発で虜になった。

そこから大学で新潟へ行って関東に戻ってくるまでは少し時間が空くんだけど
戻ってきてアンダーカバーと一緒に作り始めたアパレルが強烈にかっこよくて
ちょうどクラブでライブをよくやり始めた頃だったから、クラブで潰れて寝て起きてもそのまま遊べるワークウェアが基本で
NGAPは高級ワークウェアって感じでハマった。
のちのち意味が分かる妙なとこにあるポケットとかw ペインターが自分で作るウェアに散らかすペンキ具合とか
いちいち汗が拭けるパイル素材使いの妙だったり、日本人の頭にハマってどこにもないデザインのキャップ達とか。

ワンアンドオンリー感が半端なかったなー
今自分でTシャツとか発注するようになったからわかるけど、胸のワンポイント(2cm四方)に三版ぐらい刷って
背中のバックプリントがたしか七版ぐらい刷られてて背中が全く通気しなくて超絶蒸れたりとかねw
ほんととんでもない無駄かもしれない労力だけど、ペイントが根底にあったからこそ生まれた感あるプロダクト達。
くたくたになるまで着た覚えがありますよ。

唯一心残りで今でも探しているのが、ベージュのコーデュロイのキャップ。
つばに軍物みたいな月桂樹の刺繍がしてある奴。
これの色違いー
あれを恵比寿のミルクのロッカーに忘れてきてしまったのが悔しいw
絶対いつか見つけて買いたいw

正直いうと中野さんはお会いしたこともなくて、雲の上の人ってイメージは変わらないのだけども
あの当時の圧倒的な裏原ブームの中、独特のスタンスでクリエイティブしていた印象は今でも尊敬。

名古屋に来たばかりの時も、ラーダーのイベントに行って、オジャガのキーキャップを自分が付けててさスコロクトの奴
あとsingoldのキャップもかぶってたもんだからマユミンに話しかけられて、一瞬で仲良くなったってのも中野さんのおかげかw

その時の自分の気分にフィックスするタイミングってのはある。
どこでどのように合わさるかはわからんけども。
それでも僕の裏原宿のイメージはNGAPで埋め尽くされている。
なんだろね、天邪鬼な自分に一番合っていたのかもね。

いつか時間がかかると思うけど、アーカイブをがっつり集めて公開出来たらいいなぁと唯一思うブランド
裏原のちょっとした思い出でした。それでは今日はここまでー

また見てね!!
バイバイ!!
お陰様で完売!!

長袖ちょっと残ってマス!!ぜし!!