2019/07/27 16:18

90年代かく語りき
さてさて今日のお題は
「こういう店昔沢山あったのに無くなっちゃったよねー」
ということなんですが

一応基本千葉生まれで東京育ちなので
関東中心の話になりますんでご了承下さい 笑

セレクトショップていうと今皆さんが思い浮かべるのはB社とかU社とか
わたくしはS社に居たんで、まぁそのイメージが強いと思うんですが
90年代にはオリジナル商品なんてそっちのけでゴリゴリに買い付け並行輸入、日本未発売品で固めた店が多くあって
僕の勝手な想像だと各地方都市にもあったと思うんですよ。そういう店。

2000年入ったぐらいから淘汰されて全然見なくなっちゃったんですよねー
でも僕の高校時代のファッションとかはそういう店から多くを学んだ訳で、、

原宿、裏原宿、まだAPEとアンダーカバーが一緒にお店やってた頃ですね
「セクスペリエンス」って店があったんす。
そこにホント良く行ってまして、あの頃はまだまともにバナリパとかオールドネイビーとかは全然上陸してなくて
並行輸入品で埋め尽くされている店って多かったんです。入りずらい店は多かったけどw

初期のヘックとかもオリジナルはTシャツぐらいで、並行のナイキとかラルフだけで商品構成されてましたもん。
肉屋みたいなシルバーの什器に服がどさっと置いてあって、スニーカーとかずらっと並べただけみたいな。
当時のヘクティクのオリジナルのレーベルティーンエイジウルフ

そういう店でお宝探し的に色々見て、中には完全に日本未上陸なブランドもあったりして
個人的に記憶に残っているのがセクスペリエンスで買ったX-girlのメンズサイズのロンT。
定番のあのロゴがピンクとシルバーのラメでプリントされてて、可愛いのにサイズがデカいというw
ラルフとかGAPとかに混ざってティファニーのアクセとかもさりげなく置いてたりしてね
ほんとイイ感じだったんす。ゴリゴリのグロープとかスティルディギンよりはセクスペリエンスとかネバーランドに行ってましたねー

唯一、今その流れの直系って言ったらプロップスストアぐらいで
初期のロウドリップとかはその雰囲気あったんだけど、やっぱり減りましたよね。
それっぽい雰囲気出しつつ、プレ値のスニーカーで飯食ってるような店は気が付いたらなくなってたしね。

バナリパとかまさにそうだけど、日本に正式に上陸して、なんかサイズ感やら企画やらが日本向きになっちゃって
並行で仕入れる意味はあってもブランドのイメージがどんどんそこにひっぱられちゃって
だんだんつまんない感じになっちゃったんですよねー
こういう現象ってファッション以外でも良くあると思う。日本人の良くないところ。
持ち上げるだけ持ち上げて飽きたらポイとか、媚びて媚びてなにがなんだかわかんなくなっちゃったみたいな。

だから今セカンドヴィンテージだとかって呼ばれているものって、日本に未上陸だった90年代以前の物なんですよね。
サイズが異様にデカいとか、妙に色使いが派手だったりとかね。薄まってない感じ。
そういう物が沢山集まって、各ショップ毎に個性のあるセレクトと相まって、当時は選択肢が多かった。
大学で新潟に行った時もそういう店はまだ残ってたなー

名古屋にもそういう店あったのかなぁ
少しテイストは違うかもしれないけど、あなたのお住いの地域にも絶対にあったはず。

今そういう店をやるとなると何となく仕入れるじゃなくて文脈が大事っていうか
吉祥寺のthe apartmentはその進化系の一番の成功例。
自分でも一番考えちゃうところなんですけど、うちの店は僕自身が文脈って考えの店なんで
細く長くやっていければいいって思ってるんですけどね 笑

そういう店また増えたらいいのにって思います。
実店舗持つならそういう店ってイメージだけしっかり持ってますもん。
頭の中で妄想しながら、頑張ろうって思ってますw