2019/07/23 16:51



90年代かく語りき。

色々商品を買い付けたり、昔の情報を引っ張り出したりしていると
やっぱりこれが一番カッコイイってなることが最近多くて
今日はそんな感じの話

ファッション業界的に所謂90年代が流行ってからかなりの年数が経つ。
ちょっとダサいってことがが今一番カッコイイみたいな風潮から流行ったと自分では記憶している。
(今でもその風潮はずっと続いてるけど、僕はカッコイイが一番カッコイイと思う主義)
90年代的なアプローチがイイとか、この配色は90年代的でイイとか
流行りに乗るのは嫌いだけど、流行りをきちんと押さえるのは自分流なんで、意識はしていた。
こうして店をやり始めるとノスタルジーだけじゃなくて、ちゃんとイケてることを自分でも理解し直さないと
流行りだけ追う店と一緒になっちゃうな、と思って振り返ることが多いのです。

高校生の頃、同級生達で行った奴らが羨ましくて仕方なかった
「さんぴんCAMP」
の話をしようかと思う。



今は亡きECDが発起人となって1996年7月7日に日比谷野外音楽堂で行われた伝説のヒップホップイベント。
氏の「ECDのAfter the rain」でも語られているが、雨の中雨合羽をかぶり頭を振るヘッズ
当時のいわゆるマイルドではないハーコースタイルのラッパー達が集まった。

音楽的な話を語ったらキリがない。語りたいことが多すぎてw
今日はファッションの角度から振り返っていこう。

まず気になるのはラッパーのスタイルの完成度。
ものすごい数の演者が誰一人被ることなくオリジナル。
K-DUB先生の軍人具合は吹いたがw

トータルで皆の小物使いが抜群。
被り物のバリエーション、ニットタム、サファリハット、ロングビル、ハンチング、サンバイザー等々
タオル、ラジカセ持ってくるYOUの兄貴、パチモンみたいな金時計とか最高でしかない。
サングラスも一回りして今この感じがそろそろ来るハズ。
サイジングは間違いなくオーバーサイズ(オオスミさん除く)
今振り返るとパンツが異様に太い、、ちょっと流石に今は履きずらい太さ 笑
それでもバランスがみんな良くて、特にRINOさんの真っ赤なポロにブルーデニムの着こなしが超好きです。
ベスト着るバランスとかも秀逸。柄シャツのチョイスとかも皆渋い。

映像見てもらうとわかるんであれなんだけど
こうやって自分で文章に書き起こしてみるのが良いかと思って、今後思いつくことはブログに更新します。
なぜかって言うと、このさんぴんの頃はスマートフォンはおろかインターネットも普及してない時代。
自分たちのファッションを作り上げるためには、雑誌をひたすら見て、少ない情報から直接店に行くしかなかった。
ネットショッピングなんてもってのほか。XLのサイズ買うのだって大変だったんだから。
それでもヘッズ達は少ない情報から口コミだったり、直接店に足を運んで、何とか死に物狂いで。

たった1個の何かを買うためには、めちゃくちゃアンテナを張って、情報収集をしなけりゃ手に入らなかった90年代。
やっぱりいい時代だと思うし、あの頃のハングリーな自分を少し思い出して今はさらにアップデートしていかないと。
今だから気が付くことがたくさんある。そこを備忘録的に毎日更新していきます。